子みすゞ童謡詩の世界、頁2

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金子みすゞ、童謡詩の世界   金子みすゞ童謡詩の世界、頁2

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心がどうにも疲れてしまったとき、
この何年かの私は、
ふとみすゞ詩集を手に取ることが多いのです。

そうして、パラパラと頁を開きながら、何とはなしに読んでいると、
しだいにだんだんと、心が和んで安らいで
こころに刺さった棘なども
いつのまにやら
消えてゆく気がするのです。










    ・・・ 星とたんぽぽ ・・・               

















青いお空の底ふかく、

海の小石のそのように、

夜がくるまで沈んでる、

昼のお星は眼にみえぬ。

   見えぬけれどもあるんだよ、

   見えぬものでもあるんだよ。



散ってすがれたたんぽぽの、

瓦のすきに、だ
まって、

春のくるまでかくれてる、

つよいその根は眼にみえぬ。

   見えぬけれどもあるんだよ、

   見えぬものでもあるんだよ。



※字下げ原文2文字











  ・・・ 金魚のお墓 ・・・







暗い、さみしい、土のなか、

金魚はなにをみつめてる。

夏のお池の藻の花と、

揺れる光のまぼろしを。


静かな、静かな、土のなか、

金魚はなにをきいている。

そっと落葉の上をゆく、

夜のしぐれのあしおとを。


冷たい、冷たい、土のなか、

金魚はなにをおもってる。

金魚屋の荷のなかにいた、

むかしの、むかしの、友だちを。














  ・・・ 草原の夜 ・・・



ひるまは牛がそこにいて、

青草たべていたところ。


夜ふけて、

月のひかりがあるいてる。


月のひかりのさわるとき、

草はすっすとまた伸びる。

あしたも御馳走してやろと。



ひるま子供がそこにいて、

お花をつんでいたところ。


夜ふけて、

天使がひとりあるいてる。


天使の足のふむところ、

かわりの花がまたひらく、

あしたも子供に見せようと。

































































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 詩の出典  新装版 金子みすゞ全集(JULA出版局)
(旧かな遣い・旧漢字は、現代かな遣い・新漢字に改めています。)

詩の掲載にあたっては、金子みすゞ著作保存会より、
10篇の掲載の許可をいただきました。

(但し、添付イラストや写真はHP用素材集様からいただいたもので、
書籍には含まれません。)


詩の転載を御希望の場合は必ず
「金子みすゞ著作保存会」様(TEL:03−3200−7795)の
許可を得てください。
(※自己対応でお願いします。)



〜書籍ご紹介〜


金子みすゞ こころの宇宙―
21世紀へのまなざし その生涯と作品
(ニュートンプレス選書)











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